著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

ジョギングをすると「セロトニン」の受容体が活性化する

公開日: 更新日:

 嫌なことやストレスがたまっているときはジョギングをすると気持ちが向上していくということが判明しています。しかも、物理的な理由が存在するというから驚きでしょう。

 東京大学のリューらの研究(2020年)では、走るときに一歩一歩、頭部に衝撃がかかることで脳から分泌される物質が活性化されることが実験で示されています。

 実験では、マウスを1週間、トレッドミル(ランニングマシン)で走行させ、どのような反応を脳が示すかを調べました。1日30分ほど走らせたところ、覚醒、気分、記憶、そして自律神経調節などと関係するセロトニンの受容体が活性化されていることがわかりました。

 驚くべきはその効果です。仮に1週間ジョギングを続けると、最後の運動から「72時間以上1週間まで」は効果が持続することがわかったそうです。気分が落ち込みそうになったらジョギングをしにいく。しかも、継続すれば自律神経の調節機能も改善されて、元気な体質になっていくというわけです。外気を吸うだけでも気分転換によさそうですし、その効果は科学的にも実証されているのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?