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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

目標は小さくていい…数多く積み重ねることがやる気アップにつながる

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 人間は誰かとコミュニケーションを取ることで、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンやオキシトシンの分泌が促され、精神衛生を保つことができます。あまり乗り気ではない仕事だったとしても、日常の中で幸せホルモンを生み出せるコミュニケーションを取ることに留意すれば、ストレスを抱え込まずに済みます。裏を返せば、コミュニケーションを取る機会が少なくなると、不満を感じたり、やる気が低下したりしてしまう。些細なことでも構いませんからコミュニケーションを図った方がいいというわけです。

 その上で、さらにやる気を育むなら、「小さな成功体験」を積み重ねていくことが大切です。モチベーションは、大きな目標をかなえる以上に、意外にも小さな成功の積み重ねこそが重要なのです。

 ひとつの大きな仕事にさまざまなチームで取り組んでいる場合、仕事の全体像が見えにくくなり、そのプロジェクトの歯車のひとつとして稼働している自分が、「一体何をしているのか」わからなくなってしまうことがあると思います。

 そんなときに、上司や同僚からのフィードバックがあると、自分の居場所、やっていることが見えやすくなります。誰からも何も言われない……。つまりコミュニケーションがないと、仕事の小さな達成感を実感できず、自分だけ浮いているのではないかと不安に包まれてしまいます。

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