著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

ジョギングをすると「セロトニン」の受容体が活性化する

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 また、ジョギングをする前に入念にストレッチをしなければいけないと思われがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。以前、当コラムで、欧州スポーツ医学会が「運動前のストレッチングは筋力やジャンプなどのパフォーマンスを改善するエビデンスに乏しい」と発表(06年)していることに触れましたが、米国の陸上競技連盟も同様の見解を示しています。

 同陸上競技連盟は13~60歳の1400人を対象に運動前のストレッチの効果について調査(10年)しました。「運動前にストレッチを行うグループ」と「行わないグループ」に分けて比較したところ、双方ともに同じくらいの割合でケガをし、1週間程度ランニングを休む結果となったと報告されています。

 丹念にストレッチをすること自体は悪いことではありませんが、「必ずストレッチをしなければいけない」と思い込む必要はないのです。軽い気持ちで走り出してみることが大事なんですね。

 走ることが苦手という方は、肥満、高血糖、高血圧など心臓血管系の罹患リスクを抑制する運動療法として注目されている「スロージョギング」をしてみてはいかがでしょうか。スロージョギングは、歩く程度の速さでゆっくりと走るジョギングのことです。

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