しつこい腰痛が復活…脊柱管狭窄症で手術を勧められたが抵抗がある

公開日: 更新日:

「10代の頃に椎間板ヘルニアで入院した経験があります。その後痛くなるたびに整形外科で神経根ブロック注射をやってもらっていてそれで特に問題なくやってこられたんですが……」

 と我々のクリニックを訪ねて来られたのは66歳の男性の方でした。半年ほど前から、しつこい腰痛が復活。朝起きてベッドから立って動き出そうとするとき、また洗顔や入浴で前かがみになるときなどに、腰に痛みが走る。脳神経外科の友人の見立てでは脊柱管狭窄症で、手術を勧められたものの、どうも抵抗があるといいます。

 神経根ブロック注射とは、炎症のある神経根(脊髄神経の根元の部分)やその周囲に局所麻酔薬などの注射を打ち、痛みを伝達する神経の機能を遮断(ブロック)し、痛みを軽くする治療法です。神経を落ち着かせることで血管や筋肉の緊張がほどけると血流が改善するので、患部の自然治癒力が高まるなどの効果も期待できます。

 ただ、神経根ブロック注射は目的にもよりますが、複数回実施するのが一般的。しかし、何度でもできるかというとそうではなく、実際は数回が限度です。痛みの原因である神経根に繰り返し注射をすると、神経根自体が注射で損傷を受けてしまう危険があるためです。また、マヒの程度が強い場合、注射でマヒが一層悪くなることもあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇