著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【スピルリナ】NASAも注目するアフリカや中南米の高栄養食材

公開日: 更新日:

 スプーン1杯(7グラム)の乾燥スピルリナ粉末には、タンパク質(4g)、ビタミンB1(1日基準摂取量の11%)、ビタミンB2(1日基準摂取量の15%)、銅(1日基準摂取量の21%)、鉄(1日基準摂取量の11%)が含まれています。特にスピルリナに含まれるタンパク質は、体で合成することが出来ない必須アミノ酸のバランスが良いとされていて、優れた栄養補給食品といえるでしょう。

 また、スピルリナの主な活性成分であるフィコシアニンは、強力な抗酸化作用と抗炎症作用を持ち、体内の酸化ストレスを軽減し、慢性炎症を抑えるのに役立つとされています。スピルリナの摂取が筋力や筋持久力の向上に役立つこともわかっているので、運動前に摂取することでパフォーマンスアップに役立ちそうですね。

 スピルリナを用いた研究は多岐にわたります。悪玉コレステロールや中性脂肪を低下させ、善玉コレステロールを増加させることが研究で示され、高血圧の方の血圧を正常に保つ効果も報告されています。

 2型糖尿病患者を対象とした実験でも、空腹時血糖値を著しく低下させることが示されています。1日2gのスピルリナを摂取することで、鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎の症状を改善する効果があることもわかっています。さらには高齢者を対象としたものにはなりますが、スピルリナ摂取が赤血球に含まれるヘモグロビンを増加させ、貧血の症状を改善することも示されています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ