著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

充血対策の目薬の長期使用でさらに充血…改善にはかなりの期間が必要

公開日: 更新日:

 けれども、それでは根本的な解決にはなりません。「すぐには治らないかも」という認識を持ち、医師から処方された点眼薬を正しい方法で使用して治療に取り組んでほしいと思っています。

 なお、充血についてですが、一言で充血といっても実はいろいろな種類があります。一般的に言う「白目の充血」は、眼科医の間では球結膜充血と呼ばれます。その他にも瞼の裏側が充血する瞼結膜充血や黒目の周りの毛細血管が多くなる毛様充血などがあります。

 また、黒目(角膜)は本来血管のない組織ですが、コンタクトレンズの不適切な使用により、新生血管(モヤモヤ血管と呼ばれることもある、異常な血管)が角膜に侵入してくるパンヌスという充血もあります。

 これはコンタクトレンズの長時間装用などにより、角膜が酸素不足になることが原因。血管の中の酸素で補おうと、角膜に血管が伸びて入ってくるのです。消退させるにはコンタクトレンズの装用を中止すればいいのですが、完全になくなるには数年かかる時もあります。

 多くの患者さんが悩む充血。けれども、患者さんが「充血してる」と誤解しているだけで、実はそうではないケースもあります。次回に続けます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ