著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

充血を取る目薬を常用していると充血が一層ひどくなる

公開日: 更新日:

「目の充血を取る目薬の常用はやめてください」──前回、そうお話ししました。

「充血を取る」とパッケージに記された目薬には、白目の血管を収縮する塩酸テトラヒドロゾリンという物質が入っている。その物質の働きで、差した瞬間に血管がきゅっと収縮し、白目が瞬時に真っ白になるんですね。

 ですが、きゅっと収縮した血管平滑筋(血管壁の筋肉)は、戻るときには少し弛緩した状態で戻る。それを繰り返すと、血管がどんどん太くなっていくんです。充血を取る目薬を常用している人は、薬の効果が切れると点眼前より強く充血した目になってしまいます。

「充血を取る目薬を差していても効果がないんです」といって、私のクリニックを受診する患者さんは少なくありません。そうおっしゃる患者さんの目を診察すると、「充血を取る目薬を常用している方だな」とすぐにわかります。

 顕微鏡を通して見ると、目の中の血管がどこか不自然にたるんでいるからです。使用していない患者さんの血管を顕微鏡で見ると、パンとして張りがある。これが普通の状態です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース