世界初の週1回持続型インスリン注射は糖尿病患者にどんな変化をもたらす?
「例えばONWARDS1試験では、インスリン初心者の2型糖尿病患者984人を対象に78週間投与でのイコデクと従来型のインスリングラルギンを比較したところ、52週間後のヘモグロビンA1c低下は、グラルギン群よりもイコデク群で大きく、有意差が見られました。また、目標血糖範囲に収まる時間は長く、低血糖リスクも両群に差がないと報告されています。他のONWARDS試験では糖尿病治療中の患者さんなどを対象にグラルギンとの比較を行い、効果・安全性に問題がないことが示されています」
週1回の注射薬といえば、最近血糖を下げるだけでなく体重減も期待できるGLP-1受容体作動薬(商品名:トルリシティ、オゼンピック)、GIP/GLP-1受容体作動薬(マンジャロ)が発売され、人気になっている。
新たな週1インスリン注射薬の登場は糖尿病治療をさらに前進させることになりそうだ。