世界初の週1回持続型インスリン注射は糖尿病患者にどんな変化をもたらす?

公開日: 更新日:

「例えばONWARDS1試験では、インスリン初心者の2型糖尿病患者984人を対象に78週間投与でのイコデクと従来型のインスリングラルギンを比較したところ、52週間後のヘモグロビンA1c低下は、グラルギン群よりもイコデク群で大きく、有意差が見られました。また、目標血糖範囲に収まる時間は長く、低血糖リスクも両群に差がないと報告されています。他のONWARDS試験では糖尿病治療中の患者さんなどを対象にグラルギンとの比較を行い、効果・安全性に問題がないことが示されています」

 週1回の注射薬といえば、最近血糖を下げるだけでなく体重減も期待できるGLP-1受容体作動薬(商品名:トルリシティ、オゼンピック)、GIP/GLP-1受容体作動薬(マンジャロ)が発売され、人気になっている。

 新たな週1インスリン注射薬の登場は糖尿病治療をさらに前進させることになりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因