著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

睡眠不足で糖尿病になる? 4時間睡眠は41%もリスクアップ

公開日: 更新日:

 日本人は世界的に見ても、睡眠時間が短いと言われています。大人の睡眠時間として、最も健康的だと考えられているのは、1日7~8時間の睡眠をとることですが、特に現役世代でそれを守っている人は少数派ではないかと思います。

 短い睡眠でもしっかり眠れれば問題ない、という意見もあります。たくさん寝るなんてもったいない、睡眠時間を削らなければ仕事の競争には勝てない……というようなことを言う人もいます。ただ、医学的には1日7時間を切るような睡眠時間が続くと、心臓病脳卒中うつ病認知症など、多くの病気のリスクが増加することが分かっています。そのためにアメリカの睡眠関連の専門学会では、健康のために1日7時間以上の睡眠時間を推奨しているのです。

 睡眠不足で増える病気はたくさんありますが、糖尿病もそのひとつです。今年の米国医師会関連の医学誌に発表された論文では、1日7~8時間の睡眠と比較して、5時間睡眠の人で16%、3~4時間睡眠の人では41%も糖尿病になるリスクが増加していました。

 健康な食事は糖尿病の予防になることが知られていますが、食習慣とはあまり関連なく、睡眠不足による糖尿病のリスクが増加することも確認されました。十分な睡眠は糖尿病の予防にもなるようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲