世界初の週1回持続型インスリン注射は糖尿病患者にどんな変化をもたらす?

公開日: 更新日:

■効果と安全性に問題なし

 新たなインスリン注射薬は病状の軽い糖尿病患者にもメリットをもたらす可能性があるという。

「糖尿病が疑われながら治療しない人、治療しているのに血糖コントロールがうまくいかない人の中には、毎日のインスリン注射の煩雑さをイメージして、治療を忌避する人が少なくありません。しかし、高血糖が続く人の膵臓はインスリンを分泌させるために無理やり働き続けている状態です。その結果、徐々にインスリン分泌量は少なくなり、やがてまったく出なくなる。ですからインスリン分泌量が少ない人は早い段階から持続型インスリン注射を行った方がいい場合が少なくありません。膵臓の負担が軽くなり、その働きを回復させれば、経口血糖降下薬だけとなる場合もあるのです」

 気になる効果と安全性はどうか?

 今回の承認申請につながった第3相試験「ONWARDS試験」は、1型と2型糖尿病患者4000人以上が参加した6つの臨床試験から構成されている。うち4つの試験には400人以上の日本人患者が参加している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇