著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【空心菜】熱を冷まし体内の余分な水分を排出して湿疹を改善

公開日: 更新日:

 手や足にブツブツができて水ぶくれに……だんだん大きくなってきて痛い……。一見、水虫と間違えやすいのが「異汗性湿疹」です。

 手のひらや足の裏、あるいは手足の指の側面に水泡が現れ、かゆみや傷みを伴う疾患です。当初はブツブツとした盛り上がりが現れ、次第に水泡になります。かゆみがなく、そのまま薄皮がはがれて治るケースもありますが、いくつかの水泡がくっついて大きくなり、破れて炎症を起こすと、かゆみや傷みが生じます。

 原因の多くは、汗。汗は汗線で作られ汗管を通過して皮膚の外に排出されますが、なんらかの原因によって汗をうまく排出することができずに皮膚内にとどまると、水泡になってしまうのです。汗を大量にかく春から夏に症状が出やすく、多汗症の人にも多く見られます。

 加齢によって皮脂の水分や皮脂が少なくなっているシニアも要注意。皮膚を保護するバリア機能が低下しているため、汗が長時間皮膚に触れることによって症状があらわれやすいのです。

 異汗性湿疹は、他人に感染する病気ではありませんが、再発しやすく、歩きづらくなったり、皮むけがひどく家事がしにくいなど生活の質を下げる原因になります。皮膚科での治療とともに、身体の中からもケアに努めましょう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…