夜中のジュースやアイスクリームが「夜型幼児」をつくる…日本人の母親6000人調査で判明
「今回の論文だけでそうだと言い切ることはできませんが、可能性のひとつとしては考えられるのではないか。最近は先述したように幼児期の食行動や栄養の乱れが目につき、それらが、成人期の健康に影響を与えることが各種の研究で明らかになっています」
例えば、出生時の体重が少ないまま、不適切な食事が続いて小児期の栄養不良が続くと、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になるリスクが高くなったり、知的能力に影響が出ることが報告されている。
最近の欧米の調査では、児童の約5~8%にうつ病が見られ、年齢が高くなるにつれて増えるという報告がある。
日本でも小学生の7.8%、中学生の22.8%が何らかの抑うつ状態にあるという調査結果がある。
その一方で、22時以降に就寝する小学生の割合が増加していて「小学生白書Web版」(学研教育総研.2018年9月調査)によると、小4で42.5%、小5で51.5%、小6で63.0%に上ることがわかっている。
こうしたうつ病の増加や就寝時間の遅れは幼児期の食行動の乱れが関係していてもおかしくない。
わが子を健全に育てたければ、幼児の頃から糖質の多い夜のおやつを避けた方が賢明のようだ。