獣医師国家試験合格者が発表 犬や猫以外にミツバチも診察する仕事の幅広さ
獣医師国家試験の合格者が今月13日、発表されました。ニュースをにぎわせた加計学園が運営する岡山理科大獣医学部にとっては初めての新卒者で、114人が受験し、合格者は77人。合格率は全国平均を16ポイントほど下回る67.5%。入学定員は140人ですからおよそ2割が留年などでふるいにかけられ、入学定員に対する初年度の合格率は55%です。
一般に獣医師国家試験に不合格だと、翌年の合格率は半分程度に下がるといわれます。就職先の内定後に合否が発表されるため、獣医師免許を取得できないと、就職先の仕事を制限されたり、最悪の場合、取り消されたりすることも珍しくありません。一発合格を決めないと、かなり厳しいのが現実。残念ながら不合格になった方は、大学の研究生として残って再受験に備えることが多いようです。
■合格後、どんな仕事に就くのか
では、合格すると、どんな仕事に就くか。1つは犬や猫をはじめとする愛玩動物の診療で、主に動物病院やペットショップなどに所属。2つ目は産業動物の診療で、動物園などの展示動物や競走馬などを診療。所属は、動物園のほかJRA・NAR、牧場などで、開業して厩舎や馬主と契約することもあります。皆さんの食卓を守るために家畜の診療も、重要な仕事です。