獣医師国家試験合格者が発表 犬や猫以外にミツバチも診察する仕事の幅広さ

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 牛や豚、鶏、羊などだけでなく、意外なところではミツバチ(ハチミツ生産)も家畜扱いで獣医師が診察。ハチミツに残留しない抗生物質を開発したのも、日本の獣医師でした。

 さらに製薬会社や化粧品会社、研究機関などで薬品開発や研究をサポートしたり、国や地方の公務員として保健所や動物愛護センターなどで公衆衛生を担ったり。こうしてみると、獣医師の仕事はとても幅広いことがお分かりいただけると思います。

 その中で公衆衛生を担当する獣医師が最も優秀といわれます。成績がよくない学生や希望する就職先から内定を得られなかった学生は、ペットを診察する動物病院に。

 どんな事情であれ、経験がモノをいう世界。国家試験に合格したからといって、すぐに何でもできるわけではありません。特殊な手術や手技をマスターするには、繰り返し繰り返し経験することが不可欠です。

 企業が運営する動物病院では、働き方改革が進み、就労条件が改善されています。

 そのような条件でないと、採用できないこともあるのでしょうが、仕事の相手が生き物だけに、休み返上で優秀な獣医師の手術をマスターするために出向いたり、動物の状況によっては徹夜で対応したりすることも必要です。若手の獣医師には、労をいとわず頑張ってほしいと思います。 (カーター動物病院・片岡重明院長)

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