犬や猫も花粉症に…つらいアレルギー性「接触皮膚炎」の改善方法は?
春につらい病気というと、花粉症です。読者の方も薬でしのいでいる方が少なくないでしょう。実は犬や猫なども花粉症になることがあります。今回はペットの花粉症についてです。
ヒトの花粉症はスギやヒノキなどが知られていますが、ワンちゃんは違います。動き回るエリアは地表から1メートル未満がほとんど。高所から飛び交う樹木の花粉よりは、地表に生える草や花などが飛ばす花粉や分泌物の影響が強い傾向です。
ヒトの症状は、くしゃみや鼻水、鼻づまりなど鼻の粘膜に起因するもののほか、目のかゆみや充血など目の症状が中心でしょう。一方、犬にも鼻と目の症状がありますが、地表近くを動くせいか、草花に腹や肉球などが触れることで、アレルギー性の接触性皮膚炎に悩む方が多いでしょう。お腹や肉球が赤くなったり、腫れたりして、かゆくなるのが典型。そこをなめたり、かいたりしているうちに患部の状態を悪化させ、二次的に細菌が感染することもよくあります。
■別の病気でないかをチェック
花粉症と診断するには、別の病気でないことを鑑別することが不可欠。その対象として多いのは、口の中の状態です。歯石が沈着したり、犬歯の根っこが緩んで鼻に向かって瘻管ができていたりすると、くしゃみが連発しやすい。鼻や上あごの炎症も同様です。花粉による接触性皮膚炎については、ノミなど寄生虫の影響でないことを確認することが欠かせません。