犬や猫も花粉症に…つらいアレルギー性「接触皮膚炎」の改善方法は?
アレルギー検査は、草花や樹木の花粉はもちろん、衣類や敷物の素材、食餌の成分など100項目近くのアレルゲンをチェックできるものもありますが、かかりつけのワンちゃんならカルテのチェックも重要です。過去をさかのぼることで、同じ時季の同様の症状であることから、ある程度推定できますから。そうすれば、わざわざ高価な検査をしなくても、該当するシーズンは、散歩コースを変えて植物の多いエリアを避けることで、症状の軽減を図ることも可能です。
散歩コースの変更でよくならなければ、鼻と目の症状は抗アレルギー薬で治療することが多いと思います。接触性皮膚炎については、アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎に使用されるかゆみ止めが効果的です。
ただし、これらの薬を長く使用していると、効き目が悪くなることがあるほか、かえって免疫力を低下させ、本来無害な常在菌の“暴走”で症状をこじらせる恐れもあります。
室内飼育のネコちゃんの花粉症だと、アレルゲンの特定はそれほど難しくはありません。春に部屋に飾る観葉植物の影響が疑われますから。その植物を室内に置かないようにすれば、しばらくしてよくなります。
(カーター動物病院・片岡重明院長)