裏金議員は皆「同罪」なのに…処分めぐる自民の“党内抗争”激化に国民冷ややか
《何だかどんどん本質が外れていっていないか?》《国民のことをまるで見ていないな》
ネット上でこんな声が広がり始めた。派閥の政治資金パーティーの裏金事件の処分を巡り、“党内抗争”が激化している自民党に対してだ。
「生意気なことをすれば、首を取り換えてやる」。同党紀委員会が4日にも公表するとした処分を控え、時事通信は、二階派事務総長だった武田良太元総務相(55)を「党員資格停止」とする執行部案に対して派閥幹部が反発の声を上げている様子を報じた。
武田氏の処分案について異論が出ているのは、安倍派元幹部らと処分の「重さ」が同じことが理由らしい。さらに二階俊博元幹事長(85)が次期衆院選の不出馬を表明していることから、「大将が詰め腹を切ったのに、配下も責めを負うのはおかしい」との意見があるという。
「執行部への激しい敵意をむき出し」「安倍派と二階派では問題への対応が違う」「武田氏は周囲に私怨だと不快感を示した」……。記事は日増しに党内で強まる怨嗟の声を詳述しているが、この通りであれば、SNSで呆れる声が出ている通り、「トンチンカンな対応」と言わざるを得ない。