河野デジタル相「マイナ推進は国のため」の笑止…現行保険証「回収」に政府が“お墨付き”
健康保険組合連合会(健保連)が組合向けに出しているQ&Aには、マイナ保険証の加入者が現行の保険証を「自主返納」してきた場合の取り扱いについて対応が示されている。回答は健保連と厚労省が協議して決めたものだ。
■自主返納の対応を百八十度転換
今年1月時点では自主返納に関して、保険証廃止期日の12月1日まで〈受け付けないこととして頂きたい〉と周知していたが、5月に全面改定。〈保険証の回収勧奨及び自主返納に関しましては、保険者から十分な周知・説明をおこなったうえで本人が自主返納することは、差し支えありません〉と、対応を百八十度変えたのだ。
厚労省に改定の理由を聞くと、「マイナ保険証の利用促進の一環として、自主返納の取り組みをすすめたいとの要望が組合側からあったため、一定の条件を置いて方針を示した」(保険課)とのこと。あくまでも任意の返納が前提だから問題ない、との立場である。
どうやら、マイナ保険証に加入しても、現行の保険証を所有していると現行の保険証を使う人が多いから、自主返納させよう、ということのようだ。