「テンプスタッフ」女性からの人気が圧倒的な理由は、独自アプリ内のSKD機能にあった
テンプスタッフは「派遣」の今や代名詞となっているが、これは創業者の篠原欣子氏がシドニーで働いていた頃に見かけた「テンポラリー・スタッフ(臨時社員)」が由来。欧米では、社員が休むとその仕事を埋める人材を派遣してくれる会社があるということを知ったことがきっかけとなり、1973年5月、帰国後に六本木のアパートの一室で1人で「事務処理請負サービス」をスタートさせた。
派遣社員の割合は男性39.3%、女性60.7%(24年10月現在)と女性が多い。業界トップの同社は男性6%、女性94%の割合で、これは事務職を中心として派遣サービスを展開しているから。家庭に埋もれている優秀な人材に働く場を──という創業者の願いとも合致する。
ではなぜテンプスタッフは女性に人気なのか? 派遣社員から好評を得ているのが、独自の「テンプアプリ」に搭載したSKD(最近どうですか?)機能だ。
「ダウンロードユーザーは27万人で、仕事探しのほか、給与明細や勤怠連絡にワンタップでアクセスでき有給休暇や慶弔休暇の申請が可能です。担当者にスタンプで気軽に仕事の状況や気持ちを連絡でき、アプリ内のチャット機能から連絡したり、フォロー面談を設定するなど派遣社員の状況に応じてサポートが受けられます」(同社広報担当者)