サーキット建設案は早くも迷走…大阪・関西万博の跡地開発で得するのは誰だ?
市民だけが割を食う
このところ党勢が衰えて代表の首をすげ替えた維新は「万博+IR・カジノ+α」といった形でとにかく大阪湾岸の開発に金を呼び込んで、維新人気をつなぐことしか考えていないのだろうが。
「大阪府市の財政で明確なのは、貯金に当たる財政調整基金の割合が他の政令市などに比べて圧倒的に大きいということ。これは住民サービスを削って積み上げたものですが、その一方で夢洲開発には金を入れている。市民だけが一方的に割を食っているのが実情です」(地元の大学教授)
大阪は企業流出が激しく3大都市圏でも独り負け。人口減も同様だ。維新が開発に金をブチ込んでも、恩恵にあずかるのは一部の地元企業のみということか。
(横関寿寛/ジャーナリスト)