確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値
■10年暮らして「条件を満たした」と思っても取得できるか分からない永住権
そんな高額資金を投資しなくても取得できる通常のグリーンカードと、ゴールドカードの違いはどこにあるのか。日刊ゲンダイは、実際にグリーンカードを取得してアメリカ東部で暮らす40代のA子さんに話を聞いた。
「投資家向けのEB-5もそうですが、一般的にグリーンカードを取得するためには、学生ビザやH-1B(米国政府が認める特殊技能職に従事するためのビザ)などのビザの延長や申請を繰り返しながら5年~10年くらい米国内での実績や実益を積んでようやく獲得できます。ただ、条件を満たしていると思っても確実に取得できる保証はありません。その点、ゴールドカードは永住権に加え、選挙権も込みの市民権まで保証されているという意味ではそれなりの価値がありそうです」
A子さんは、米政府主催の「移民多様化ビザ抽選(DV)プログラム」に幸運にも当選し、日本にいる間にグリーンカードを取得した。そうしたラッキーなケースは、およそ100人に1人当選するかしないかの確率だという。