ホストやキャバ嬢が大手企業の“偽造身分証”を悪用…ワケあり顧客御用達「アリバイ会社」の大胆手口

公開日: 更新日:

「ホスト、キャバクラ、風俗嬢など夜職の従業員はなかなか部屋を貸してもらえず、アリバイ会社に頼るケースが多い。荒田らはネットの登記情報サービスを使って企業の情報を調べ、会社のデータを無断で使用。プラスチックのカードに会社名や所在地、顧客の名前、顔写真をプリントし、複数の保険証や身分証を大量に偽造し、偽物の源泉徴収票まで発行していた」(捜査事情通)

■不正入居ビジネスの実態

 荒田容疑者は以前経営していた不動産会社で、アリバイ会社を使って偽造身分証を入手。2021年ごろから自らもアリバイビジネスをはじめ、田沢容疑者と庄司容疑者を誘った。

「田沢ももともと不動産会社で働いていて、18年から自社でアリバイ会社を使うようになった。そこへ荒田から『保険証の偽造ができます』というファクスが送られてきた。偽造された保険証を確認すると、あまりにも精巧だったため、荒田と組むことにした」(捜査事情通)

 顧客を集めるのはもっぱら田沢容疑者の役目で、荒田容疑者と庄司容疑者が1件あたり2万2000円で偽造を請け負い、大企業の身分証を作る場合は3万円、成功報酬として家賃1カ月分の5割を受け取っていた。創業当時は年間10件ほどの依頼しかなかったが、その後、7年間で500件まで増えた。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動