捕手育成は不安だらけ…西武ドラ1・森友哉は誰が育てるのか
「宝の持ち腐れ」で終わらなければいいが……。
24日のドラフトで西武が一本釣りしたドラ1捕手の森友哉(18=大阪桐蔭)。伊原新監督は「彼は打撃がいいからね」と笑顔を見せつつ、「(高卒の)捕手だし、彼と西武の将来を考えると慎重にいく」と話している。しかし、西武OBの間では「そうは言っても、誰が森を育てるんだ?」と話題なのだ。
なにせ、08年に渡辺監督(現SD)が就任してからというもの、西武で一人前に育った捕手は皆無。正捕手の炭谷は伊東監督(現ロッテ)の遺産、2番手の星は巨人からトレードで獲得した選手だ。
新たに就任した袴田チーフ兼バッテリーコーチも期待できない。ロッテのコーチ時代に頭角を現した里崎は、どちらかといえば「打」の捕手。今季は伊東監督に「抑えられないなら抑えられないなりに配球を工夫すべき」と、試合途中に懲罰交代を命じられるなど、リード面での評価は決して高くはない。ロッテの球団関係者が「袴田さんが二軍コーチ時代のことです」と声を潜める。
「当時のフロントは二軍のコーチ陣に、毎日リポート提出を義務づけていた。他のコーチは原稿用紙数枚を書いていたが、袴田さんは『何を書いていいかわからん』と頭を抱えていた。結局、『今日は何々をさせました』など、わずか3行ほどのリポートしか書けなかった。現役時代に村田兆治さんの恋女房だったのは、リードではなくキャッチングを評価されてのこと。それどころか、目が悪い村田さんのサイン違いを防ぐため、最初からノーサインのバッテリーでしたからね」