本部SDに就任 西武・渡辺前監督の6年間の「功罪」

公開日: 更新日:

<チーム以上に選手>

「実は僕がポスティングをする際、一番最初に相談したのが渡辺監督だったんです」

 こう話すのは西武OBで評論家の三井浩二氏だ。

 6年間務めた西武監督を辞任し、球団本部SD(シニアディレクター)に就任した渡辺久信前監督(48)。08年に二軍監督から昇格すると、さまざまな面でチームは変わった。三井氏が言う。

「監督は<わかった。チームにとってはマイナスだけど、俺も球団の方におまえの気持ちを伝えておく>と言ってくれました。監督がチームを第一に考えるのは当然ですが、それ以上に選手のことを考え、気を使ってくれました。渡辺監督のおかげでチームの風通しが良くなったことは間違いない」

 前任の伊東監督(現ロッテ監督)は当時、独善的な面があり選手起用も好き嫌いに左右されることがあった。反対に渡辺監督は若手を中心に起用。今季、打点王に輝いた5年目の浅村をはじめ、イキのいい選手が多く活躍していることはそうした起用のたまものだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動