バントシフト練習で露呈…松井裕は「牽制」と「捕球動作」にも難あり

公開日: 更新日:

 田中(ヤンキース)や涌井(ロッテ)ら、全国区の強豪校出身選手は高校時代から、牽制やフィールディングを徹底的に叩き込まれる。甲子園で勝ち抜くためには必要不可欠だからで、だからこそ、高卒1年目から一軍で投げることが出来たのだ。

 牽制のフォーム修正にしても、容易ではない。佐藤投手コーチは、「最初に見た時から注意はしていた。阿波野よりひどい」と言った。阿波野とは、現巨人の阿波野秀幸二軍投手コーチ。89年に近鉄で最多勝(19勝)を獲得したものの、翌90年からボークの判定が厳しくなると、故障もあって成績が急下降した。

 松井裕もボークを連発すれば、それがトラウマになりかねない。星野監督が「よく殺す(ボークを取る)審判は、殺そうと思って見ているからな」と言うように、牽制下手が知れ渡れば、審判だってより注意して松井裕の右足に注目するだろう。

「改善しなきゃいけません。(今の投げ方に)慣れてしまっているので、次から気を付けます」

 と話した松井裕。いくらプロをうならせるボールを投げられても、それだけで食っていけるほど甘い世界ではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???