「先発ローテ入り目標」 楽天・松井裕と星野監督の“温度差”
「おはようございます!1年目、18歳、松井裕樹です! 今年は先発ローテーションに入り、チームの優勝に少しでも貢献できればいいと思っています! よろしくお願いします!」
新人の大声が、まだ薄暗い早朝の海岸に響き渡った。
キャンプ4日目、楽天キャンプ恒例となっている朝の声出しの順番が回ってきた高卒ルーキー。1年目で先発ローテとなれば、球団では田中(07年)以来だが、首脳陣にその気はないという。
その理由は体力不足だ。松井はキャンプ初日、2日目にブルペン入りし、3、4日目は「疲労を考えて」(松井)ノースロー。とはいっても初日は35球、2日目も65球を投げたに過ぎない。2日間もブルペン入りを回避するほど疲れているとは思えない。
松井は2日目、「投げているうちに(球数が)増えちゃいました」と言い、3日目も「(ブルペン入りしなかったのは)投げだすと、もっと投げたくなるから」と話していた。つまり、首脳陣からブルペンでの球数を制限されているのだろう。
ある球団関係者は「星野監督と佐藤投手コーチが手綱を引いている」とこう語る。