米国でも無敗神話へ マー君初完封6連勝で日本人タイ記録
2戦連続2ケタ安打を放っている好調なメッツ打線を牛耳り、チームの連敗を「4」で止めた。
■「ヒットを狙え、と言われ打ててよかった」
ここにきてヤンキースは投打の主力に故障者が続出。特に投手陣は火の車で、右ひざを痛めて故障者リスト(DL)入りしたエース左腕サバシアをはじめ、開幕時のローテーション投手3人が離脱する異常事態に陥った。リリーフ陣も盤石とは言い難く、13日までの本拠地での地下鉄シリーズは救援陣が打ち込まれたこともあり連敗を喫していた。
ヤンキース先発陣で頼りになるのは田中と黒田の2人だけ。今季の黒田は安定感に欠けるだけに、今や田中が実質的なエースといっても過言ではない。
田中は、文字通りエースらしい投球でチームの窮状を救った。
▽田中の話「1回1回ゼロに抑えようとして投げた。投げながらフォームをバランスよく修正していけた。(完封は)守備にも助けられた面もあった。チームも連敗、メッツとの交流戦も去年から連敗中だったことは意識していた。何とかストップしたいと思っていた。6連勝? まだまだシーズンは長いですから。メジャー初安打は九回に打席に向かうとき、みんなからヒットを狙え、と言われました(笑い)。打ててよかったです」