斎藤佑プロ入り最短タイKO…マー君とどこで差がついた?
あの夏の日の出来事が嘘のようだ。10日の楽天戦で今季2試合目の先発となった日本ハムの斎藤佑樹(25)。9日の練習後は「コンディションは最高。五回以内にマウンドを降りるのは許されない」と話していたものの、初回先頭から2者続けて四球。連打でいきなり2点を失った。
二回にも2四球を出した時点で投手交代。斎藤はそれに気付かずにロジンを手につけていたところ、マウンドに向かってくる厚沢投手コーチの姿を見て、「?」。何が何だかわからぬままマウンドを降りた。
プロ入り最短タイKOとなる1回3分の1、2安打4四球3失点。3月29日のオリックス戦も6回4失点で黒星。周囲の目は厳しくなるばかりだ。
斎藤のピークは06年夏の甲子園だった。決勝戦で駒大苫小牧のエース田中(現ヤンキース)と投げ合い、延長十五回を戦っても決着がつかず翌日に再試合。斎藤は2試合を1人で投げぬき、早稲田実業に初の夏Vをもたらした。
あれから8年……「敗者」の田中は楽天を日本一に導き、アイドルの伴侶を得て、7年160億円でメジャーの名門ヤンキースに移籍。実質3番手の投手として連日スポーツマスコミを賑わせ、熱烈なファンの歓声を浴びている。