米国でも無敗神話へ マー君初完封6連勝で日本人タイ記録
ヤンキース・田中将大(25)が、8試合目の登板で大仕事をやってのけた。14日(日本時間15日)のインターリーグ・メッツ戦に登板。好調なメッツ打線を相手に4安打、8奪三振、無四球。メジャー初完封で6勝目(0敗)を挙げた。02年に石井一久(ドジャース)がマークした、メジャー初登板からの日本人投手による開幕からの連勝記録「6」に肩を並べた。DH制のないナ・リーグの本拠地で打席に立ち、九回の第4打席では3番手右腕バルベルデの153キロの直球を中前にはじき返す初安打もマークした。
■スタイダーで凡打の山を築く
小雨が降りしきる中、敵地シティフィールドのマウンドに立った田中は立ち上がりにいきなりピンチを背負う。一回、1死後に2番マーフィーに甘く入った直球を捉えられ左前打を許す。バッテリーが無警戒だった隙を突かれて二盗され、得点圏に走者を背負う。しかし、後続の3、4番を打ち取る。
これまでスプリットで相手打者をねじ伏せてきたが、この日の田中はスライダーを有効に使った。右打者に対しては内角中心の配球で追い込むと、最後は外寄りのスライダーで凡打の山を築いた。七回には3番ライトにフルカウントまで粘られたが、最後はスライダーでバットに空を切らせるなど、この回は中軸を3者連続三振に仕留めた。