田辺代行「黒星発進」 先が思いやられる西武ナインの幼稚さ
「あんなに明るい西武ナインを見るのは去年以来だよね」
6日、東京ドームを訪れた放送関係者も目を丸くしたほどだ。
4日に伊原監督(65)が休養し、田辺監督代行(48)が指揮を執ることになった。ガミガミと口やかましい指揮官から解放された反動だろう。ナインは試合前に談笑したり、ふざけあうなど、「伊原時代」にはなかった光景が見られた。
田辺監督代行は試合前に、「若い選手が多いから、普段通りに若さを前面に出してプレーさせたい。元気良くプレーすればチームは浮上する? 勝たなきゃいけないとかばかりが大きくなって、(チームの)足元がぐらついている。でも、今の位置(最下位)から下はない。だから元気にやっていくしかないでしょ」と、「元気」を強調。就任したばかりで方針が定まっていないこともあるだろうが、今の西武ナインにはこれくらいの指示でちょうどいいだろう。
なにせ、田辺監督代行就任を聞いて、選手が最初に反応したのが、「伊原監督が出したヒゲ、茶髪、ダボダボのユニホームの禁止令はどうなるんですか?」ということだったそうだから、選手も選手。ユニホームについては以前から「土がスパイクに入る」「ソックスの締め付けが強いとプレーしにくい」という声があったものの、ヒゲや茶髪は野球とはまったく無関係。あまりに幼稚というか何というか。