地元では富士山の次に有名 西武・田辺監督代行の“評判”
「一言で言えば、野球を熟知している方。オレがオレがのタイプではないので、コーチもあの人の下ならやりやすいんじゃないか」
こう言うのは昨季まで西武投手コーチだった石井貴氏。「あの人」とは、5日に休養した伊原監督(65)に代わり、指揮を執ることになった田辺徳雄監督代行兼打撃コーチ(48)のことだ。
チーム内では「田辺さんの世話になっていない野手はいない」と言われており、二軍打撃コーチに就任した02年から12年まで11年間、二軍指導一筋。07年は野手総合コーチ、08年は守備走塁コーチを歴任した。監督代行に抜擢されたのは、前任者と違って選手に慕われていることも大きな理由だろう。
「細かいことをゴチャゴチャ言わない性格。指導者としても選手がちょうどアドバイスが欲しい時に、絶妙なタイミングで的確にポイントを伝えることができる。スター選手ではないので、選手の気持ちもわかってやれる。今の西武にとっては良い人事でしょう」(西武OBの山崎裕之氏)
「アドバイスをする時は短く、強い言葉で言うので選手に響く。ダラダラと長い説教をすることはない。現役時代も決して文句や不満は口にせず、黙々とプレーしていた。今の政治家に欲しいね」(前出の石井氏)