青木、鳥谷狙い? カブス新監督マドン氏は“脇役”日本人好き
カブスのジョー・マドン新監督(60)が日本人選手の移籍に一役買うかもしれない。
同監督は昨季までレイズで指揮を執り、2008年には球団史上初のワールドシリーズに導いた。ア・リーグ東地区のお荷物球団を毎年のように優勝争いする強豪へと変貌させた手腕は高く評価されている。岩村明憲(前ヤクルト)の他に、12年には松井秀喜がプレーしただけに、日本人選手の勤勉さを熟知している。08年には三塁から二塁にコンバートした岩村が地味ながら攻守にわたる活躍を見せたこともあり、当時、地元メディアの取材に「日本人選手は脇を固めるのに最適な人材。野手なら2割6~7分残せば上出来」と話したこともある。
走攻守の基本がしっかりして、米国や中南米の選手に比べてパワーで劣る日本人は脇役にふさわしいし、それに徹するべきというわけだ。
カブスのウイークポイントは二塁と右翼だ。今季は主力に故障が相次いだこともあり、最後まで固定できなかった。折しも、今オフは青木宣親外野手(32)がロイヤルズからFAとなり、阪神の鳥谷敬内野手(33)はメジャー移籍が噂される。
カブスはレッドソックス時代に松坂、岡島らを獲得したセオ・エプスタイン氏が補強の実権を握っている。指揮官と副社長の意見が一致すれば、青木と鳥谷が「脇役」として獲得リストに加えられそうだ。