弱小ロイヤルズをWSへ導いたヨスト監督の“選手操縦術”

公開日: 更新日:

 今季の最優秀監督の有力候補に挙がっているのがロイヤルズのネッド・ヨスト監督(59)だ。

 成績不振を理由に解任されたトレイ・ヒルマン(元日本ハム監督)に代わって10年5月に就任。弱小球団を29年ぶりのワールドシリーズに導いた。

 90年代にブレーブスの黄金時代を築いたボビー・コックス前監督のもと、三塁ベース、ベンチコーチを歴任(91~02年)。選手を身内のように扱った名将とは対照的に、選手とは距離を置くタイプだ。監督室のドアをオープンにする指揮官が多い中、監督室のドアは閉じたまま。必要以上にコミュニケーションを取らないのは選手を信頼、大人扱いしているためだ。「プロの選手にあれこれ練習法などを指図するのは失礼」というのが持論だという。

■選手を辛抱強く使う頑固な面も

 選手を守るために、時には自らメディアの批判の矢面に立つ。今季序盤にマイク・ムスタカス内野手(26)が20打数無安打と絶不調に陥ると、地元メディアがこぞって「スタメンから外すべき」と痛烈に批判した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動