平行線から一転…オリ球団本部長が明かす「金子残留」の真相
――金子選手の残留にも多額の資金が投じられたという話がありますが?
「オーナーを含め、球団全体で彼の残留を望んでいましたので、それは当然のことです。実際、我々は金子との最初の交渉で年俸を提示した際、『金額に不満があるのであれば、遠慮なく言って欲しい』と伝えました。その後、彼の方からの連絡がなくなっていたので本人から残留の連絡をもらう12月末まで全く予断を許さない状況でした」
――一部では来オフを含めた将来的なメジャー行きを確約したうえで金子選手の残留にこぎつけたという話もあります。真実はどうなのでしょうか?
「現時点ではそういう約束はしていませんし、本人も今はオリックスでの優勝を目指している。ウチ(オリックス)としては、国内FA権を行使したうえでの残留なので、来オフのポスティングは認めない方針です」
――断言できますか?
「現時点ではできます。ただ、本人が今季、他を圧倒するもの凄い成績を残し、直接もう一度『どうしてもメジャーを考えたい』というような状況になれば、それはその時点でもう一度球団全体で考えるかもしれません。基本的にはオーナーも球団も今の時点ではそれはないと判断しています」