初登板で敗戦投手の岩隈 “真の敵”は右手中指のマメにあり
オープン戦最終登板となった2日のマイナーの練習試合では、マメを潰して予定よりも早く降板した。マリナーズではサイ・ヤング賞右腕ヘルナンデスと並ぶエース格に位置付けられながら、初登板が今季3戦目にずれ込んだのは、マクレンドン監督の配慮。マメの回復を優先させたからだという。渡米後の岩隈はキレのある変化球で並み居るメジャーの強打者を翻弄してきた。中でもスプリットは有効な決め球のひとつで、対戦相手の監督が「メジャーでも一、二を争うスプリットの使い手だ」と口を揃えたほどだ。
岩隈の生命線であるスプリットが安定しなければ、苦しいマウンドを強いられるのは必至。抜群の制球力を誇る「コントロール・アーティスト」の敵は中指のマメになる。