指摘される球威不足 マー君に浮上する「速球投げられない」説
単なる1敗では済みそうにない。
6日(日本時間7日)、ブルージェイズとの開幕戦で4回を1本塁打含む5安打5失点で黒星スタートとなったヤンキースの田中将大(26)。
ストレートの最速は150キロ。140キロ台前半の球威ない速球が少なくなかった。昨季、田中に3戦して3勝を献上したブルージェイズの打者からも球威不足を指摘する声が上がっており、三回に2ランを放った主砲のエンカーナシオンは「去年は92~93マイル(約148~150キロ)出ていたが、今年は89~90マイル(約143~145キロ)の球が多い。去年の方が打つのは難しかった」と話した。
田中は開幕直前、通算219勝で野球殿堂入りしたペドロ・マルティネス氏から「速球を(全力で)投げるのをためらっているし、変化球も切れがあるものではない。球速も本来の姿ではない」とダメ出しされたばかり。メジャーの選手、関係者の多くが田中の球威は昨季と比べて明らかに見劣りすると見ているのだ。
ロスチャイルド投手コーチは「まだ腕の強度を上げている状態。前進している」と復調に期待を寄せたが、田中ははたして「前進」しているのか。