錦織の4強入り阻んだジョコビッチ 2人は食生活も対照的

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 一方のジョコビッチは、パンやピザ、ビスケットなどの小麦粉を素材とする加工食品は食べない。ピザ屋の息子だった彼は、かつてはパンやピザが大好物だったが、今は一口たりとも口にしない。パスタは食べているが、小麦粉ではなくキヌア(アカザ科の穀物)とそば粉で作ったものだ。なぜ小麦粉の加工食品を食べなくなったのか?

 ジョコビッチは2010年まで、原因不明の体調不良に苦しんでいた。試合中に突然足が動かなくなり、吐き気を催す。力が抜けたり、胸を強く締め付けられ、呼吸困難に襲われたことがたびたびあった。

 原因は「グルテン不耐症」という食物アレルギーの「セリアック病」だ。

 グルテンとは、小麦、大麦、ライ麦などの穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種。ジョコビッチは、パンやピザ、小麦粉のパスタを食べると、グルテンに対してさまざまな異常反応を起こす病気であることが診断で判明したのだ。

 以後ジョコビッチは、食卓から小麦粉製品を排除し、「グルテンフリー」の生活を実践し、肉体改造に成功。世界の頂点に上り詰めた。その過程は「ジョコビッチの生まれ変わる食事」(三五館)という本に詳しい。

 ちなみに「グルテンフリー」は、欧米で人気のダイエット法でもある。

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