錦織は世界4位再浮上も 1位ジョコビッチとは“雲泥の差”
そういうことではないだろう。
6日付の男子テニスのATP世界ランキング、錦織圭(25)は5280ポイントで、自己最高の4位に再浮上した。スポーツマスコミの中には、5255ポイントで5位のラファエル・ナダル(28=スペイン)を初めて超えたなんて報道もあったが、今の時点で4位だ5位だと騒ぐのはいかがなものか。
同ランク4位以上で大会に臨めば、ベスト4まで自分より格上と当たらないというメリットはある。だが、先週のマイアミ・オープンではランク5位で臨みながら同24位のジョン・イスナー(29=米国)に完敗。208センチのイスナーの最速228キロのビッグサーブの前になす術なく1時間10分で敗れた。サービスエースを12本も決められ、得意のストローク戦に持ち込めなかったことが敗因。これでは世界の頂点に立つのは厳しい。相性が悪いというか、好みではない高速サーブの相手をいかに打ち崩すかが、今後の課題だ。
一方、同ランク1位のノバク・ジョコビッチ(27=セルビア)は通算5度目の優勝。すでに全豪、パリバ・オープン、マイアミ・オープンに勝ち、シーズン序盤の大きな3大会をすべてモノにして王者の風格を見せつけた。