宇佐美の台頭でかすむ欧州組 香川と長友にサポが“ダメ出し”
11日に横浜で行われたキリンチャレンジカップでイラク代表を4-0と一蹴し、ハリルホジッチ体制で3連勝を飾ったサッカー日本代表。翌12日のスポーツ紙は、前半5分に先制点をマークした本田圭佑(28=ACミラン)を1面で報じたが、ファンの間で立役者の一人として名前があがったのが、「背番号11」をつけフル代表初先発を果たした宇佐美貴史(23=ガンバ大阪)だ。
鮮やかな個人技で攻撃を活性化すると、前半32分にはドリブル突破と絶妙アシストで岡崎慎司(29=マインツ)のゴールを演出。スタンドで観戦していた元背番号「11」の“カズ”こと三浦知良(48=横浜FC)も「躍動してたね」と絶賛するなどファンの評価もうなぎ上り。W杯予選に向け大きな弾みになったが、宇佐美の台頭は代表にとっていいことばかりではないようだ。「背番号11」がイラク戦であまりにも輝きを放ちすぎたせいで、逆に評価をガクンと落してしまったメンバーがいたからだ。
真っ先にやり玉にあがったのは、香川真司(26=ドルトムント)。宇佐美とともに後半21分に退くまでトップ下でプレイしたものの、槙野智章(28=浦和レッズ)のアシストにつながったコーナーキック以外は精彩を欠いてしまった。ネット掲示板やSNSでは<肝心要の場面でトラップミス、判断ミス連発、ロスト>とミスを指摘され、<宇佐美と香川比べたらドリブルのキレが全然違った><アジリティもスプリントも若手に負けとるやろ>などと、厳しい声が多数を占めた。