3連勝で見えてきた ハリル監督“構想外”候補はこの2選手
「イラクに見るべき選手は見当たらず、チームとしての体をなしていませんでした。ハリルホジッチ監督初采配の相手チュニジア(2-0)、2試合目の相手ウズベキスタン(5-1)の方が“歯ごたえ”がありました。イラクのデキの悪さを考慮すると、ハリルホジッチ体制になって3試合を消化した時点で日本は順調に仕上がっているのか、判断しようにも難しいと言わざるを得ません」
こう話すのは、昨11日に横浜で行われたキリンチャレンジカップ・日本-イラク戦を現地取材したサッカージャーナリストの六川享氏である。
確かにイラクのデキは最悪だった。米国MLS所属のFWメラム、元イラクリーグ得点王で現在サウジアラビアでプレーしているFWラディは、日本DFのマークに不発。イングランド3部所属で技巧派司令塔の触れ込みだったMFカシムは、後半10分から出てきたものの、一度も気の利いたプレーを見せられなかった。終わってみれば日本がシュート20本(イラクは3本)で圧倒した。
こうなるとスポーツマスコミが騒がないワケがない。代表初先発のFW宇佐美、代表初ゴールのFW原口を持ち上げ、先制点を決めたFW本田を褒めそやし、ハリルホジッチ体制の3連勝を「歴代日本代表監督で就任初戦から3連勝は63年の長沼監督(第1次)、72年の長沼監督(第2次)に次いで43年ぶり3度目」と、昔話まで引き合いに出して持ち上げる。