疲労ピーク、起用にも疑問符 清宮「左膝痛で途中交代」の波紋
加えて前日までの3試合でわずか2安打。日本代表の4番に座りながら、思うような結果が出ていない。精神的な焦りもあったはずだ。心身の疲労が膝に想像以上の負荷をかけたのかもしれない。
■首脳陣はなぜ一塁を守らせたのか
この日は、今大会で初めて一塁起用された。夏の甲子園で痛めた左手親指に加え、左膝にもテーピングを施して試合に臨んだ。
日本代表の西谷監督は事前に左膝に関する報告を受けていたが、状態が深刻だとは思わなかったようだ。
同監督は「本人が出たがっていたし、テーピングをすれば大丈夫というので送り出したが、試合中も痛みがひかないというので交代させた」と説明。清宮に対して「そういうことはもっと早く言わないといけない」と注意したという。
清宮は今大会、指名打者での起用が続いたことで、「リズムが違ったり、(守備につくことで)気持ちの切り替えができる部分はあった」と言っていた。この日も「守りたいと思っていたけど、改めて言われると久しぶりでしっかりやんなきゃという気持ちになった」と意気に感じた様子だった。