U-18は3試合でまだ2安打 怪物・清宮からなぜ快音消えた?
「(調子は)全然です。1本出たので良かったというくらいですね」
開口一番、悔しさをあらわにしたのは、「U-18」日本代表の清宮幸太郎(早実=1年)。
30日の豪州戦に4番指名打者で出場して4打数1安打1四球。5打席目で右翼線に二塁打を放ったものの、三回の2打席目は外角のチェンジアップにバットが空を切り、三振。前日の米国戦はハイレベルの投手相手だったことを差し引いても、3打数無安打2三振。甲子園であれだけ安打を量産した怪物1年生が、3試合で2安打ともがいている。
西谷監督から「あとはタイミングだけだ。そうすれば自分のスイングができる。(気持ちの面で)適当に行け」と身ぶり手ぶりでアドバイスされて試合に臨んだが、清宮は「体が前に突っ込んで、ボールを迎えに行って待ちきれない感じになっている」と自己分析。ネット裏で視察したプロ球団のスカウトは「清宮は打つポイントが手前にあって長くボールを見られるのが長所なのに、高めのボールに差し込まれてのファウルが多い。結果が出ない焦りがあってか、強引に打ちに行って上体に頼っているように見える」と指摘する。