ヒザの大怪我から半年…親方衆も期待する遠藤“蘇生”の理由
ある親方は「ヨソの部屋のことだから……」と前置きしつつ、こう言う。
「当初の遠藤は小手先の技術には長けているがパワーはないという、典型的な大学出身力士だった。大学相撲部では上級生になればしんどい稽古はやらなくなるからね。その上、師匠の追手風親方は指導力が疑問視されている。これは伸びないと誰もが思っていたが、下半身のトレーニングを徹底したことで弱点のパワー不足が解消されつつある。今場所前に横綱や大関が稽古相手に指名したのは、それだけ警戒すべき力士だと思ったからだろう」
今場所は5勝6敗。まだまだ時間はかかるだろうが、当面は遠藤に期待するしかなさそうだ。