過去の大横綱にも例が…白鵬の「初休場」は成績下降の前兆
横綱白鵬(30)の初休場でガ然、優勝争いが面白くなってきた大相撲9月場所。国技館では「白鵬がいない今場所だけ。来場所からは、また元通り」という声がそこかしこで聞こえるが、本当にそうだろうか。
白鵬が横綱昇進後に休場したのはこれが初めて。全治4週間といっても左ヒザの炎症なのだから、重傷ではない。気がかりなのは07年7月場所で昇進以来、丸8年間休場しなかった横綱が、「たかが炎症」で休んだことだ。
「場所前から痛みを抱えていたというから、休場の直接の引き金になったのはケガよりも2連敗の方じゃないか。いくら白鵬でも、初日から2連敗では優勝は無理。『足も痛いし、それならいっそ……』と思ったのだろう。こうなると、今後もたびたび休場しかねない。一度、楽をしてしまうと、次に同じようなことがあった時にこらえ性がなくなるのが人間というもの。少なくともケガは多くなることはあれ、減ることはないからね」(角界OB)
白鵬は夏巡業中から右足の親指を痛めており、その箇所をかばった結果、左ヒザの炎症につながったといわれている。今度はその左ヒザをかばえばどうなるか。8年分の勤続疲労もあり、いわば全身に「爆弾」を抱えているようなもの。次にどこかを痛めた時、「無理をしたら15年9月場所のようになる」と慎重になるとしても無理はないというわけだ。