体重管理だけじゃない…逸ノ城の評価さらにガタ落ちの理由
共にザンバラ髪のデビューで人気を博した遠藤(24)と逸ノ城(22)。ここ数場所はめっきり影が薄くなった両者だが、ここにきて明暗がくっきり分かれ始めた。
株を上げているのが遠藤だ。5日の伊勢ケ浜一門の連合稽古では平幕でトップとなる20番を取り、白鵬、日馬富士、照ノ富士の横綱、大関陣からも指名された。3月場所で左ヒザに全治2カ月の重傷を負うも、手術はせずに復帰。先場所は10勝5敗だった。
ある角界OBは「9月場所で遠藤は前頭7枚目。普通に考えれば上位とは当たらないが」とこう言う。
「上位陣はそれだけ遠藤の回復ぶりをチェックしたいのだろう。デビュー当初の遠藤はパワーがなく、立ち合いの圧力不足が弱点だった。それがリハビリで下半身の筋肉を徹底的に鍛えたからか、7月場所は2ケタ白星。もともと技術と相撲アタマは上位陣にもひけを取らないだけに、力強い立ち合いが出来るようになれば横綱をも脅かしかねない」
評価の下落が止まらないのが逸ノ城だ。体の肥大化は歯止めが利かず、体重は量るたびに増える一方。1年前の幕内デビュー時に199キロだった体重は、いまや208キロもある。「立ち合いで当たらず、相手を受け止めて引き込む相撲ばかりが目立つ。多くの力士も『怖いのは左上手だけ。それさえ取られなければ何とでもなる』と口を揃えている」とは前出のOBだ。