凡プレー連発 “世界で戦う気がない”男子ツアーの低レベル
そんな凡プレーの連続でもメジャーの全英オープンに日本人プロが出場できるからおかしい。今大会の成績で、市原弘大、今平周吾、谷原秀人の3人が出場権を獲得した。「全英をかけた戦い」「日本屈指のリンクスで激闘」とお題目は立派だったが、内容がちっとも伴っていない。メジャーで通用しないのも当然だ。
昨年は日本人プロ8人が出場して決勝進出は松山英樹ただひとりだけ。2012年から14年も8人が出場して予選を突破できたのは毎年2人だけ。
評論家の菅野徳雄氏がこう言う。
「全英出場の切符を手にして、それを足掛かりに世界に羽ばたいていく日本人プロがひとりもいないのが問題。日頃から死に物狂いでゴルフをしていないのがよくわかります。昔は世界に負けない技をもったプロがたくさんいた。村上隆のバンカーショットにJ・ニクラスが驚いたり、青木功がアプローチの練習をすると米ツアープロが集まってきたというのは有名な話です。そんな世界が認めるプロが日本ツアーには誰もいない。つまりゴルフが下手になっている何よりの証拠です。日本人プロは試合中も穏やかな表情で、本当に勝負師なのかと疑いたくなりますよ」
今季国内5戦を消化して韓国人プロ4勝、日本人プロ1勝。試合を見ている方にも下手がうつりそうだ。