ボルト五輪に“黄信号” 左太もも裏の怪我に重症の可能性
元NFLヨーロッパのトレーナーで現在はスポーツ整体院「めんてな」(東京・府中市)の代表を務める倉持江弥氏が「報道から推測する限りでは重症の可能性もあります」とこう解説する。
「ボルトは過去にも同じ箇所を故障していると聞いています。脊椎が曲がる先天性の側彎症を抱えており、ストライドの長さが左右で異なるため、太ももに負担がかかって故障しやすいとみられます。ハムストリングスといわれる太もも裏は治療に時間がかかり、短距離選手は特に負担がかかりやすい。8月に30回目の誕生日を迎えるボルトは年齢的にも完治までに時間を要すると思われます。スタートが切れても、(レース)途中で患部の筋肉が断裂する恐れは否定できません」
ボルトはリオ五輪を最後に引退を示唆している。有終の美を飾るはずの五輪で惨敗に終われば、スポンサー企業からの総額1億円といわれるメダル獲得、世界・五輪新記録ボーナスもパーになる。