ボルト五輪に“黄信号” 左太もも裏の怪我に重症の可能性
世界最速男に黄信号だ。
陸上男子100メートル(9秒58)、200メートル(19秒19)世界記録保持者のウサイン・ボルト(29=ジャマイカ)が4日(日本時間5日)、痛めた左太もも裏の診察を受けるため、ドイツに渡った。自身のインスタグラムで明らかにしたところによれば、現地ではサッカーのC・ロナウド(ポルトガル)ら多くのトップアスリートの治療を手掛けたハンス・ミュラー・ウォルハウルト医師の診察を受けるという。
ボルトは3日まで行われたジャマイカのリオ五輪選考会(キングストン)100メートル、200メートルとも左太もも裏の違和感を訴えて棄権。2種目とも出場権を手にできなかったが、同国陸連の規定により、救済措置で出場できる見込み。今後、7月22日のダイヤモンドリーグ第11戦ロンドン大会に出場し、8月13日(現地時間)に行われるリオ五輪男子100メートル予選に備えるという。
短距離王者は過去の実績から3度目の五輪出場は確実視された。国内選考会への出場回避も、余力を残してリオ本番に備えるためとみられていたが、わざわざ渡独して専門医の診断を仰ぐとは、ただごとではない。それだけ患部の状態は深刻とみて間違いなさそうだ。