米では学生プロがリオ切符 日本の大学スポーツ何が弊害か
五輪でのメダル取りやプロアスリートとして大成したければ大学の体育会は避けた方がよさそうだ。
4日(日本時間5日)に閉幕した米国の陸上リオ五輪選考会で大学の陸上部を離れた男子100メートルのトレイボン・ブロメル(20=9秒84)、男子800メートルのボリス・ベリアン(21=1分44秒92)が揃って出場を決めた。
ブロメルはベイラー大の陸上部に所属したが、昨年10月にプロに転向。現在は大学に籍を置きながらプロとして賞金レースに出場している。
一方のベリアンはアダムス州立大学(コロラド州)を中退し、大手ファストフードチェーンで働きながら、スポーツ用品メーカーが運営するクラブで腕を磨いた。
2人は才能に恵まれているとはいえ、大学のレースにとどまらず、早い時期から海外の賞金レースでトップランナーと競ってきたことが今回の五輪出場につながった。
翻って日本の大学生はトップレベルの選手であっても大学の公式戦が優先だ。男子バレーボール日本代表の石川祐希(20=中大)は大学に籍を置いたままイタリアリーグへの参戦が決まったが、これはレアケース。