高飛び込み8位の板橋美波 “大技温存”の戦略ミスがアダに
リオ五輪の女子高飛び込み決勝で板橋美波(16)が356.60で8位入賞を果たした。日本人女子としてはアトランタ五輪の元渕幸以来2人目。
準決勝(18人で上位12人が決勝へ)を8位(335.55)で通過した板橋は当初挑戦するとしていた決勝で大技「前宙返り4回転半抱え型」を封印した。世界で板橋しかできない決め技だが、現地に入っての練習で成功率が上がらず、馬渕監督のアドバイスで断念したのだ。
決勝の銅メダル争いを360点台とにらみ、「課題の2、3本目をしっかりやれば大丈夫」(馬渕監督)との作戦を立てたが、2本目に入水でミスし58.50。順位も10位に下げた。5本目に83.20を出して追い上げたが、メダルには届かなかった。
メダル争いも結局、3位が389.20(カナダ・ベンフィート)と高レベル。それだけに一発逆転が狙える大技を温存したのが惜しまれる。
▽板橋のコメント
「うれしい気持ちと悔しい気持ちが半々。決勝に残れたのは良かったがメダルを狙っていた」